サンデーサイレンスの遺伝子

もしかしたらサンデーサイレンスは何らかの遺伝子の突然変異を持ち、それが産駒の類まれな能力につながっている可能性がある。
ここではそれをSS遺伝子としよう。
SS遺伝子はサンデーサイレンス自身は1本しか持っていないはずなので、SS/N (normalの頭文字でNとする)とあらわす。
すると、産駒は1/2の確率でSS遺伝子を受け継ぐ。
したがってサンデーサイレンス産駒は1/2の確率で能力をもつことになる。
現実には負の遺伝子や、他の能力の関係もあるので確率は当然下がるが、だがG1を勝つほどの馬はこの遺伝子をほぼ持っているといえよう。
常染色体優性遺伝はきわめて強い遺伝形式なので、SS系種牡馬が高い種牡馬成績を上げることは想像に難くない。すなわち、優秀な種牡馬の父としての条件としてはこれ以上ない遺伝形式である。