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ジャパンカップ

逃げて上がりが5番目、最速のレインボーライン(7着0.6秒差)と0.4秒差。

引きつけての逃げ。枠が良かったのも運。スタートしてわざと最内を空けたのもまた駆け引きであると同時に内が悪かったのだろう。前走は2番手から抜け出しているから、別に先に行ってもいいという振りをしながら、誰も来ないことを確かめた上で、コーナーに入るところで内に切れ込んでスピードを上げて一気に2~3馬身差。ここで事実上誰もついてくるなというアピールをしてマイペースに持ち込んで前半が61.7。ただし、良馬場とはいえ小雨でパンパンよりは1秒くらいはかかっていると思われるので平均よりやや遅い程度か。(それでも若干遅いが。馬場が良ければG1なら勝ちタイム23秒台だろうからトータルで2秒くらいはかかる馬場であっただろう)

しかし、今回のレースの最大の見所は、一旦大ケヤキあたりでつめられたにも関わらず、1馬身半くらい後続に差をつけて直線に入るところ。豊はそれを振り返らずにやっている。最後の直線で最内をつきたくないことは、スタートした時点で明らかではあったが、直線外に少しだけ膨らんで良い馬場を確保するとともに、進路妨害にならない程度に絶妙に前を塞いでいる。前週の大斜行とは条件が異なるものの、直線入り口で外から被せられたら馬場の良いところに行きたくても斜行しなければ行けない状況になり得る。そうならないように制御し得るところが豊の腕であっただろう。追い出すタイミングについては絶妙とも言えるし、余裕があったからこそのタイミングでもあったと思われる。

今日のメンバーならばどうやっても勝てる、と思わせるパフォーマンスを最大限に引き出した武豊の名騎乗であった。